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リレー小説
第7話
著者 : 優緋 さん


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「クスクス・・・」
シェゾの睨み付けるその先で楽しそうに笑う少年
いらだつシェゾ
しかし それは、少年が笑っている事だけが原因ではなかった
こんなに小さな奴に自分が誘い込まれたという自分へのいらだち
「でもあれぐらいのこうげきすぐによけてくれると思ったのにな・・・」
少年は残念そうに言う
(あれぐらいのだと!?)
シェゾの怒りと少し(?)の驚きに少年は不思議そうな顔をする
「どうかしたのお兄ちゃん?」
「キサマには関係ない・・」
シェゾの口調は落ち着いている しかし、口調とは裏腹にいらだちがふくれあがる
「ならいいけど・・・でもその人ほっとくの」
少年は、目線をシェゾから 少し上にあげる そこにはインキュバスがいる
インキュバスは少し深手を負っているようで動きが少し鈍い
「・・・おい、インキュバス 邪魔だ とっととうせろ」
シェゾは少年をにらみつけたまま インキュバスにそう言った
それに言対しインキュバスは、いきなりシェゾの服を掴み
「オーウ!シェゾ ミーを見捨てる気ですか!?」
「ひっつくな!! 邪魔だと言ってるだろうが!死にたいのか!?」
「オウ それは困りま〜す ミーはまだ死にたくありませ〜ん!」
シェゾの言葉にインキュバスはそう言うとぱっとシェゾの服を離す
そして 逃げるように闇の中に姿を消していった
「・・・・」
シェゾは 少年を振り返りにらみ付ける
「「シェゾ―――――ッ」」
遠くの方から聞きなれた声が聞こえてくる アルルとルルーだ
「あいつ等 どうやってここに!?」
シェゾは声のした方を振り返る
「シェゾ―――ッ」
後からインキュバス(ラグナス)の声が聞こえてくる
「!!」
シェゾは、はっとしたように 何かを避けようとする
しかし・・その時にはもう遅く
「がはぁ・・!!」
シェゾは少年の放った魔法をまともに受け その場にひざを突く
少年はシェゾが声に気を取られた瞬間 光属性の魔法をシェゾに向って放ったのだ
「すごいね、お兄ちゃん」
少年はシェゾを見ながら楽しそうに言った後
「・・・・?」
何かに反応する
「ごめんね お兄ちゃんぼく用事が出来たみたい 残念だけど戻らなきゃ」
少年は本当に残念そうな顔をする
「待て!!」
シェゾの声が聞こえてきたのかどうかは分からない
ただ・・少年はにっこりと無邪気に微笑むと闇の中に消えていった
「くっ・・・・」
ドサ!!
少年を追おうとしたシェゾはその場に倒れこんだ
でも、それは少年の攻撃だけではない
今までシェゾが罠に掛かりためてきていたダメージが少なからず影響している

「ちっ」
シェゾが目を覚ますとそこはさっきの場所とは違うところだった
「目が覚めたみたいだな」
インキュバス(ラグナス)の声にシェゾは
「ラグナス・・オレは何処にいた」
ラグナスから顔が見えないように無意識に体を動かす
「起きていきなりそれか?」
「お前には関係ない」
シェゾの声にさっきとは違ったいらだちが含まれる
「お前は、なぜかこの小部屋に倒れていた」
(オレがあいつに転送されたと言うのか・・・!)
シェゾはこぶしを強く握り締めていた
あの時、左肩を怪我しなければ
シェゾは闇の剣を使い少年と戦うことが出来ただろう
シェゾの左肩には いまだに強い痛みが残っている
「何があったか知らないが あまり動かないほうがいいと思うぞ」
「・・・・」
「ラグナス シェゾ起きた?」
小さくドアの開く音と共にアルルの声が聞こえてきた
「・・・・いや、まだ目が覚めてないみたいだぞ」
ラグナスはシェゾを横目で見ながら何処かぎこちない声でそう言った
「そっか・・・」
「アルル 少し調べたいことがあるんだ手伝ってくれないか?」
ラグナスはそう言うと立ち上がり シェゾから離れる
「ボクでよかったら手伝うよ」
「悪いな アルル」
ラグナスとアルルは部屋を出て行く
そしてアルルとラグナスの足音が聞こえなくなるとシェゾは身を起こした
「オレがあんな奴に!!」
シェゾは怒りとも悔しさとも言えない 複雑な感情に襲われる
(あの時、あいつ等の声に気を取られなければ!!)
シェゾはそう思った瞬間 はっとしたようにラグナスの言葉を思い出す
―お前は、なぜかこの小部屋に倒れていた―
ここは遺跡 階ごとに厚い石に阻まれ はたして上の階の声が下まで聞こえるのだろうか?
もし 聞こえるとしたら それは何かの罠か。それともあの少年が仕組んだ物なのか
それはわからない がどちらにしても
「どうやら オレには秘法探し以外にも目的が出来たみたいだな」
シェゾに新たな目的が出来たのには変わりない
つづく




始めまして 優緋といいます
はぁ〜・・お恥ずかしいことに文がかなり乱雑です
読み難いですけどそこは広い心でなんとか許してください。
次の走者になる方 ごめんなさい 許してください

優緋 さん
強大な力を持った謎の敵。そして不意打ちを食らったとはいえ、なす術もなく倒れてしまったシェゾ。
もう読んでてドキドキしてます。
これから先、どんな展開が待っているんでしょうか。

さて、次回の走者は…「秋桜日和」さん。この方も初参加です。一体どんなお話を紡いでいただけるんでしょう。
それではまた次回で!
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